幼なじみ
克哉side
俺のおでこには傷がある。
この傷を見る度に、俺は幼稚園の頃を思い出す。
ある日、健介にいじめられて泣いていた雪奈を助けて、俺はケガをしたんだ。
雪奈の母さんに「ありがとう」と言われて、雪奈を助けられたことがちょっと嬉しかった。
俺は、泣いてる雪奈の手を引っ張り、自分の部屋に連れて行った。
そして、泣いてる雪奈の頬にキスをしたんだ。
「なかなくなるおまじないだよ!」
俺が泣いてる時に母さんがよくしてくれていたことを、俺は雪奈にしたんだ。
雪奈が本当に好きで、泣いてる雪奈を見ていたくなかったんだ・・・