幼なじみ
「ははっ(笑)ウソウソ!雪奈なんて、全然重くねぇから。10分ほどだろ?遠慮すんなよ。」
と、また頭をポンポンするかっちゃん。
「ホントに?だって、毎日でしょ?疲れちゃうよ?」
「いいって!気にすんな!その代わり、今まで通り朝起こしてくれな!」
と笑顔で言ったかっちゃん。
「うん!」
中学生になった頃から、どこか自転車で行く時は、かっちゃんが後ろに乗せてくれてた。
後ろに乗って、かっちゃんの腰に腕を回してると、かっちゃんの彼女になれた気がしてたんだ。
卒業式にあんなことがあって以来、もうかっちゃんの後ろに乗ることもなくなったと思ってたんだけど・・・
嬉しい・・・
そんなことを考えてにこにこしていたあたしを、かっちゃんが見ていたことなんて、あたしは全然知らなかった。