幼なじみ

「そう言えばさぁ、雪奈って、高校までどうやって行くんだ?」

あさってから始まる高校生活。
出来れば雪奈と一緒に今までのように登校したかった俺。

「あたし?歩いて行くけど・・・」

「まさかと思ったけど・・・マジか?!」

そうだとは思ってたけど・・・やっぱりそうか・・・
高校までは歩くと30分は軽くかかるはずだ。
でも、雪奈って、自転車乗れないんだよな。

それしか方法がないと言う雪奈に、俺は、

「じゃあさ、俺が乗っけてってやるよ!」

と言った。

「えっ?!無理無理!あたし重いし・・・それに悪いもん・・・」

軽すぎるぐらい軽い雪奈がそんなこと言ったら、全世界の女を敵に回すぞ?
そう思いながらも、俺は意地悪く言ってやった。

「いいんだよ!俺、またサッカー続けようと思ってるし・・・重い雪奈を乗せて走ったら、いい筋トレになる。」

「もう!!かっちゃんのバカ~!!」

そう言って頬を膨らませて睨む雪奈。

かわい過ぎるんだよ!




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