幼なじみ

長いホームルームが終わり、帰り支度をしていると、教室の前の方から女の子たちの歓声が聞こえてきた。

「きゃ~っっ!三好くんだよ!隣にいる人もチョーかっこいい!!」

え?三好くん?

あたしが声のした方を見ると、教室の前の方で何だか不機嫌そうなかっちゃんとみんなに優しい笑顔で応える健ちゃんが女の子たちに囲まれていたんだ。

「わぁっ!雪奈、あの人達、すごいカッコいいね!」

「あぁ・・・うん・・・」

「何?!雪奈、あんなイケメン見ても興奮しないの?!」

「いや・・・えっと・・・」

あたしがそこまで言った時、

「白石さん・・・だよね?」

え?誰?この人・・・

横から知らない男の子が話しかけてきた。





< 79 / 246 >

この作品をシェア

pagetop