幼なじみ

「着いたぞ!」

家に着くまで何も言わなかったかっちゃんは、あたしを家の前で下ろすと、そのまま何も言わずに帰って行った。


その日は、ベッドに入ってからも、かっちゃんのことが気になってなかなか眠れずにいた。

あたし、何かしちゃったのかな・・・
何かかっちゃんを怒らせてしまったのかな・・・

そう思ってると、携帯の着信音が鳴った。

あ、かっちゃんからメールだ・・・

「今日はごめん。なんか、女に群がられてイライラしてた。雪奈は何も悪くないから。明日も乗っけてくから。ちゃんと朝起こしてくれな!おやすみ。」

かっちゃんらしい素っ気ないメールだったけど、こんな時間にあたしのことを考えていてくれたことに、あたしは嬉しかった。

「かっちゃんありがとう。じゃあ、また明日ね!おやすみ♪」

送信ボタンを押したあたしは、やっと眠りにつけたんだ。



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