幼なじみ
克哉side
明日は入学式。
俺は、健介を呼び出して聞きたかったことを聞いたんだ。
「健介、雪奈に告らなかったのかよ?」
「あぁ・・・雪奈、好きなやつがいたみたいだし・・・そいつに振られたって泣いてたんだ。そんな弱ってるとこに入り込めないだろ?それより、お前こそ、雪奈が好きなんじゃないのか?」
「俺は別に・・・雪奈は大事な幼なじみだよ・・・」
俺・・・またこんなこと・・・
「ふ~ん・・・まだしらばっくれるんだな。素直になればいいのに・・・」
「・・・・・・好きだよ・・・」
やっと気持ちを素直に言った俺に、
「バカヤロー・・・さっさと雪奈とくっついちまえ・・・」
と言った健介は、そのまま帰って行ってしまった。