幼なじみ
入学式が終わって、今は教室。
「健介~、何だよ水くさいなぁ!新入生代表挨拶とかするんなら、言っといてくれよな~!」
「ははっ(笑)ごめんごめん!それほどのことでもないと思ってたからさぁ!」
俺は同じクラスになった健介の席へ行って話していた。
そんな俺たちの周りに、女が集まる。
「三好くん!代表の挨拶、すごかったよ!かっこ良かった!あ、あたしは前野優香。仲良くしてね♪あ、あなたの名前は?」
と、健介に話しかけていた女が、俺に名前を聞いてきた。
「俺?俺は須原克哉。」
すると周りにいた女の1人が、
「あなたが須原くん?あたしの塾の友達が言ってた!須原くんってカッコいい子がいるって!」
「ホント!カッコいいよね!このクラス、イケメンが2人もいるなんて、ラッキーだよ~♪」
「きゃ~っ、ホントにカッコいい!!」
あ~、うるせ!!だから女は嫌いだ・・・
その時、ドアがガラッと開いて担任が入ってきた。
「お~い、ホームルーム始めるぞ~!」
その声で女たちが散らばってくれて、俺は助かった。