愛の家
今月は雛子の誕生日だ。
雛子はいつも欲しいものを我慢して、ちび達に多くあたるようにするのが切ない。
俺はそんな雛子に欲しいものを買ってあげたいとおもってる。
だから病院の夜番のバイトもしてる。
「ねぇ、刹兄ちゃん。今日も仕事?」
「うん、そうだよ。でも今日は夜からだからまだ大丈夫」
「そっか。わかった、ありがと」
押し付けてばっかりだから雛子は冷たくなった。
智影先生なんてシカトだ。
シカト。