ラ イ ア ー 《 嘘 》
「…っ、」
ハッと目を開けると、白い天井が目に入った。
布団の上に窓から差し込んだ光が反射している。
時計を見ると、時刻はAM.8:00と四角い文字で示されていた。
「(夢、か……)」
妙に、リアリティーがある夢だった。
もしかしたら、死神の意思で私に見せた夢なのかもしれない。
「あと、二日、か…」
死神が言っていた言葉を、小さな声で繰り返す。
残された時間は、もう、わずかだ。