ラ イ ア ー 《 嘘 》
「…確かに、あんまり私から誘う事って無かったね。でも、せっかく春休みだし、いいかなって」
「うん! いいよいいよ~。あー、楽しみだなぁ♪」
私が言うと、梨帆は嬉しそうに目をキラキラさせている。
そんな梨帆を見て、圭人が恐る恐る声をかけた。
「…梨帆、お前、また絶叫系ばっかやめろよ?」
「えー、どーしよっかなー」
「マジ、それだけは勘弁ーっ!」
二人のそんな姿を見て、思わず隣にいた陸と顔を見合わせて笑った。
…楽しい。
こんな時間が、いつまでも、ずっと、
続けば、…いいのに。