ラ イ ア ー 《 嘘 》
…
――電車に乗ること、一時間。
「着いたーっ!!」
駅から少し歩いて遊園地の前まで来ると、梨帆が嬉しそうに声を上げた。
「すげー人だな」
陸が周りを見てそう呟く。
本当に、家族連れやカップル、グループやらで、人が大勢だ。
「だな。よし、俺ら券買ってくるから沙菜と梨帆はどっかで座って待っててくれ。行くぞ、圭人ー」
「了解ー。じゃ、後でな」
「ありがとう、二人とも」
「ありがとねー」
陸と圭人は私と梨帆にそう言うと、券を買う行列へと歩いていった。