ラ イ ア  ー 《 嘘 》







「――ふ~っ、疲れたなー!」

買ったコーラをぐいっと飲み、
息を吐きながら
ベンチにドカッと座る圭人。


「大分色んなの乗ったなー」

「時間過ぎるの速く感じたよ~」

――『時間』…

飲み物を買おうとしていた私は
その言葉を聞いた瞬間、
心臓が嫌な音を立てた。

…そうだ、時間…


ドクドクと鳴る心臓と
微かに震える手を落ち着けながら
携帯を開いて 時間を見た。


【Pm 3:45】


…3:45

私に残された時間は

あと、一時間十五分しかないんだ



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