ラ イ ア  ー 《 嘘 》


「――あれ、沙菜? 何してんの? 行くよー?」


少し遠くのほうから梨帆の声がする。

振り返ると、私より何メートルか先に進んでこちらを見ている3人が見えた。


「…ごめん! 今行く!」


そう返事をすると、私は急いで3人の元へ駆け足に進んだ。


…もう、大丈夫だ。

覚悟は、できたから。





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