《短編》空を泳ぐ魚2
「…最悪だな、俺…」
そう呟いた時には、指先の感覚さえもなくて。
ドンッ、と。
握り締めた拳のまま、フローリングに叩き付けた。
何も言わないアイツの気持ちなんか、わかるわけねぇじゃん。
俺、何かした?
魚食ったの悪いんなら、もぉ食わねぇし。
学校でキスしたの悪いんなら、ちゃんと謝るから。
模試の答えだって、今度からはどうにかするから。
だから頼むから、この関係終わらせるなよ。
この関係が無くなったら、お前との繋がりなくなるじゃん。
学校辞められたら、どうすることも出来なくなるじゃん。
「…死にそう…」
何が原因かなんて、わかるはずもなかった。
アイツの脳みその中なんか、俺にわかるはずもないんだよ。
わかろうとしたのに、って。
そんな風に思うと、やっぱり悔しくなって。
「…どうやったら、信じてもらえんだろ…」
思い返せばいつも、俺は無理やりヤってたのかもしれない。
だけど、俺んち来るって、そーゆーことだろ?
それとも、俺のこと好きだから来てくれてたのかな。
いや、そんなことあるわけねぇか。
何かに悩んでいたとするなら、それを言わせなかった俺は最低で。
“好き”って言葉さえも信じてもらえないなら、どうすることも出来ねぇじゃん。
どうすれば、何を言えば信じてくれるんだろう。
頼むから、学校辞めんなよ。
そう呟いた時には、指先の感覚さえもなくて。
ドンッ、と。
握り締めた拳のまま、フローリングに叩き付けた。
何も言わないアイツの気持ちなんか、わかるわけねぇじゃん。
俺、何かした?
魚食ったの悪いんなら、もぉ食わねぇし。
学校でキスしたの悪いんなら、ちゃんと謝るから。
模試の答えだって、今度からはどうにかするから。
だから頼むから、この関係終わらせるなよ。
この関係が無くなったら、お前との繋がりなくなるじゃん。
学校辞められたら、どうすることも出来なくなるじゃん。
「…死にそう…」
何が原因かなんて、わかるはずもなかった。
アイツの脳みその中なんか、俺にわかるはずもないんだよ。
わかろうとしたのに、って。
そんな風に思うと、やっぱり悔しくなって。
「…どうやったら、信じてもらえんだろ…」
思い返せばいつも、俺は無理やりヤってたのかもしれない。
だけど、俺んち来るって、そーゆーことだろ?
それとも、俺のこと好きだから来てくれてたのかな。
いや、そんなことあるわけねぇか。
何かに悩んでいたとするなら、それを言わせなかった俺は最低で。
“好き”って言葉さえも信じてもらえないなら、どうすることも出来ねぇじゃん。
どうすれば、何を言えば信じてくれるんだろう。
頼むから、学校辞めんなよ。