《短編》空を泳ぐ魚2
Ⅴ
あれからあたしは、岡部を避け続けていた。
岡部だって、いつもみたいに話しかけてくることはなくて。
どうせ、次のオモチャでも見つけたのだろう。
だってうちの学校は、卒業の危ういヤツなんていくらでも居るんだから。
別に、あたしじゃなくたって誰でも良いんだ。
そんなこと、今にわかったことじゃない。
寝坊してそのまま休み、次の日に一応学校に向かった。
だけど何故か、学校中が騒然としていて。
あたしを見つけた生徒達は、ヒソヒソと声を潜ませる。
不審に思いながらも、その理由なんてわからなくて。
「清水!」
そんな時だった。
あたしを見つけたのだろう岡部が、こちらに駆け寄って来て。
「…白石、自宅謹慎になったの知ってるか?」
「えっ…?」
寝耳に水とは、まさにこのことだろう。
昨日の今日で、誠に一体何があったのか。
「…誠、何かやらかしたの?」
恐る恐る聞くあたしに岡部は、声を潜ませた。
「詳しく聞きたいなら、今晩来い。」
「―――ッ!」
何か言うより早く、岡部はそれだけ告げてその場を去って。
頭の中が、何一つ整理出来ない。
何より今は、アイツの家なんか行きたくないんだ。
そう思いあたしは、携帯を取り出して誠の名前を表示させて通話ボタンを押した。
岡部だって、いつもみたいに話しかけてくることはなくて。
どうせ、次のオモチャでも見つけたのだろう。
だってうちの学校は、卒業の危ういヤツなんていくらでも居るんだから。
別に、あたしじゃなくたって誰でも良いんだ。
そんなこと、今にわかったことじゃない。
寝坊してそのまま休み、次の日に一応学校に向かった。
だけど何故か、学校中が騒然としていて。
あたしを見つけた生徒達は、ヒソヒソと声を潜ませる。
不審に思いながらも、その理由なんてわからなくて。
「清水!」
そんな時だった。
あたしを見つけたのだろう岡部が、こちらに駆け寄って来て。
「…白石、自宅謹慎になったの知ってるか?」
「えっ…?」
寝耳に水とは、まさにこのことだろう。
昨日の今日で、誠に一体何があったのか。
「…誠、何かやらかしたの?」
恐る恐る聞くあたしに岡部は、声を潜ませた。
「詳しく聞きたいなら、今晩来い。」
「―――ッ!」
何か言うより早く、岡部はそれだけ告げてその場を去って。
頭の中が、何一つ整理出来ない。
何より今は、アイツの家なんか行きたくないんだ。
そう思いあたしは、携帯を取り出して誠の名前を表示させて通話ボタンを押した。