《短編》空を泳ぐ魚2
「セナ!!」
名前を呼び、目を見開いた。
コンビニの前で震えて抵抗している清水と、その腕をすごい形相で掴む男。
ただ事ではないその光景に、心臓がすごい速さで脈を打つ。
「…助け…」
俺の姿に気付いているのかいないのか清水は、
か細い声でそう懇願して。
その瞬間、男に殴り掛かっていて。
鈍い音が響き男は、瞬間に地面に倒れ込む。
何か奇声を発した男はそのまま、
もつれる足で転びそうになりながらその場から逃げて。
息を切らし俺は、清水に向きなおった。
「…やだ…来ないでよ…!」
手を伸ばそうとした俺にパニックになったのか清水は、
震えながら後ずさって。
「落ち着けよ、俺だから!!」
「―――ッ!」
その瞬間、抱きしめていた。
包み込んだ彼女の体は小刻みに震え、
それがどれほどの恐怖だったかを俺に知らしてめて。
抱き締める腕に力を込めた。
こんなことしてどうなるのかとか、何も考えられなくて。
ただ、無事なら俺にはもぉ、それだけで良くて。
「セナ―――!」
やっと追いついたのか白石は、俺たちを見るなり目を見開いて。
そちらに顔を向け俺は、唇の前で人差し指を一本立てた。
「…岡部ちん、見逃してやるから貸し借り無しな?」
ははっと笑い白石は、俺のとてつもない弱みを握って来た道にきびすを返して。
バレたんだかバレてないんだかわかんないけど、まぁ良いや。
名前を呼び、目を見開いた。
コンビニの前で震えて抵抗している清水と、その腕をすごい形相で掴む男。
ただ事ではないその光景に、心臓がすごい速さで脈を打つ。
「…助け…」
俺の姿に気付いているのかいないのか清水は、
か細い声でそう懇願して。
その瞬間、男に殴り掛かっていて。
鈍い音が響き男は、瞬間に地面に倒れ込む。
何か奇声を発した男はそのまま、
もつれる足で転びそうになりながらその場から逃げて。
息を切らし俺は、清水に向きなおった。
「…やだ…来ないでよ…!」
手を伸ばそうとした俺にパニックになったのか清水は、
震えながら後ずさって。
「落ち着けよ、俺だから!!」
「―――ッ!」
その瞬間、抱きしめていた。
包み込んだ彼女の体は小刻みに震え、
それがどれほどの恐怖だったかを俺に知らしてめて。
抱き締める腕に力を込めた。
こんなことしてどうなるのかとか、何も考えられなくて。
ただ、無事なら俺にはもぉ、それだけで良くて。
「セナ―――!」
やっと追いついたのか白石は、俺たちを見るなり目を見開いて。
そちらに顔を向け俺は、唇の前で人差し指を一本立てた。
「…岡部ちん、見逃してやるから貸し借り無しな?」
ははっと笑い白石は、俺のとてつもない弱みを握って来た道にきびすを返して。
バレたんだかバレてないんだかわかんないけど、まぁ良いや。