《短編》空を泳ぐ魚2
「ちょっ、マジやめろって!
てか、引っ張りすぎ!!」
急いで振り払う俺を見た清水は、プッと噴き出して。
「キモい。」
そう一言投げつけ、勝手に歩き出して。
“ハァ?!”と言いながら、焦ってその後ろを追いかけた。
「あたし、絶対呪われてんの!」
突然俺にそう向けた清水は頬を膨らませて。
とてもじゃないが、意味がわからない。
しかしそれならそれで、大変なことなのだろう。
「…セナちゃん?」
「うるさい!
アンタだってホントは信者のくせに!」
俺はどこかの教団に入った覚えはないし、
何故清水がこんなにも怒っているのかわかんなくて。
てゆーか、女王様の涙はどこへやら。
「…もぉ、わけわかんねぇじゃん。
てか、だったらお祓い行く?」
「馬鹿!
魔女の呪いが神社仏閣で祓えるわけないでしょ?!」
何だかなぁ、と。
頭をかき俺は、ため息を混じらせた。
「セナ、ストップ。」
「何よ―――!」
その瞬間、清水を引き寄せそのまま唇を合わせて。
“馬鹿”とか言われたくねぇし。
怒られるのかと思ったけど、予想外に清水は無抵抗で。
ちょっと嬉しかった俺は、やっぱり彼女が言うように馬鹿なのだろう。
てか、引っ張りすぎ!!」
急いで振り払う俺を見た清水は、プッと噴き出して。
「キモい。」
そう一言投げつけ、勝手に歩き出して。
“ハァ?!”と言いながら、焦ってその後ろを追いかけた。
「あたし、絶対呪われてんの!」
突然俺にそう向けた清水は頬を膨らませて。
とてもじゃないが、意味がわからない。
しかしそれならそれで、大変なことなのだろう。
「…セナちゃん?」
「うるさい!
アンタだってホントは信者のくせに!」
俺はどこかの教団に入った覚えはないし、
何故清水がこんなにも怒っているのかわかんなくて。
てゆーか、女王様の涙はどこへやら。
「…もぉ、わけわかんねぇじゃん。
てか、だったらお祓い行く?」
「馬鹿!
魔女の呪いが神社仏閣で祓えるわけないでしょ?!」
何だかなぁ、と。
頭をかき俺は、ため息を混じらせた。
「セナ、ストップ。」
「何よ―――!」
その瞬間、清水を引き寄せそのまま唇を合わせて。
“馬鹿”とか言われたくねぇし。
怒られるのかと思ったけど、予想外に清水は無抵抗で。
ちょっと嬉しかった俺は、やっぱり彼女が言うように馬鹿なのだろう。