《短編》空を泳ぐ魚2
「んじゃあ、英語の課題は出さなくても卒業出来る方法あるよ。
それプラス、俺の言うこと聞いてくれたら全部手伝うし。」
「マジ?!どうすれば良いの?!」
キラキラと輝く瞳で清水は、俺を見上げて。
よっぽど真面目に課題をする気がないのだろう。
「俺と付き合うの。」
「―――ッ!」
予想外だったのだろう清水は、ポカンとしたまま停止してしまって。
きっとこの条件なら、飲む以外にないはずだ。
だって明らかに彼女は、こんな課題クリア出来るはずもないのだから。
「……わかったわよ。」
しばらくすると清水は、諦めたのか小さな声でそう呟いて。
瞬間に歓喜の声を出そうとした俺を、悔しそうに見つめた。
「…取り消しはナシだぞ?
ってことで、お付き合い記念に一発♪」
「は?そんなこと一言も―――!」
声を上げた清水の唇を塞ぎ、ニットの中に手を忍ばせた。
最初に抱きついてきた清水の方が悪いんだ。
呼吸さえ出来ないほどにむさぼれば、清水は荒くなった息遣いで瞳を潤ませて。
色っぽいその顔に、余計に興奮してしまう。
だって俺、やっと清水と付き合えるんだぞ?
もうこれで、卒業したって会うことが出来るんだ。
こんなに嬉しいことってないだろ。
「…セナちゃん。
ついでに“愛してる”とか―――!」
言い終わるより先に、頬に添えていた手を噛まれて。
涙目になりながら俺は、声にならない声を上げた。
本当に彼女は、恐ろしいほどに女王様で。
だけどきっと、組み敷いてる時だけは、俺が少しだけ勝ってるのだろう。
いや、そう願いたい。
それプラス、俺の言うこと聞いてくれたら全部手伝うし。」
「マジ?!どうすれば良いの?!」
キラキラと輝く瞳で清水は、俺を見上げて。
よっぽど真面目に課題をする気がないのだろう。
「俺と付き合うの。」
「―――ッ!」
予想外だったのだろう清水は、ポカンとしたまま停止してしまって。
きっとこの条件なら、飲む以外にないはずだ。
だって明らかに彼女は、こんな課題クリア出来るはずもないのだから。
「……わかったわよ。」
しばらくすると清水は、諦めたのか小さな声でそう呟いて。
瞬間に歓喜の声を出そうとした俺を、悔しそうに見つめた。
「…取り消しはナシだぞ?
ってことで、お付き合い記念に一発♪」
「は?そんなこと一言も―――!」
声を上げた清水の唇を塞ぎ、ニットの中に手を忍ばせた。
最初に抱きついてきた清水の方が悪いんだ。
呼吸さえ出来ないほどにむさぼれば、清水は荒くなった息遣いで瞳を潤ませて。
色っぽいその顔に、余計に興奮してしまう。
だって俺、やっと清水と付き合えるんだぞ?
もうこれで、卒業したって会うことが出来るんだ。
こんなに嬉しいことってないだろ。
「…セナちゃん。
ついでに“愛してる”とか―――!」
言い終わるより先に、頬に添えていた手を噛まれて。
涙目になりながら俺は、声にならない声を上げた。
本当に彼女は、恐ろしいほどに女王様で。
だけどきっと、組み敷いてる時だけは、俺が少しだけ勝ってるのだろう。
いや、そう願いたい。