オレ様な先輩に恋をした!?
「聞いてやるからいってみ?」
イヤ…あの…
話す事はないのですが…
「あの…! たいして話すことは無かったんですけど…」
動揺しすぎて、急に声が大きくなってしまった。
「でも…先輩の声が聞きたくて…」
耳元に少し近づけてわざと小さく言った。
「そっか…」
「はい…」
なんで、何も言ってくれないの…?
ある意味ドキドキしてきた…。
そのドキドキを押さえようと制服を掴む手に力が入る。
「お前さ…それ計算かよ」
「へ?」
なんのこと…?
「急に力いれんな」
照れ隠しかのようにボソッとつぶやく。
耳元でそんなこと言わないでください…!
パッと手の力を緩めた。
「キスしていい?」
抱きしめる手を離したかと思ったらそんな事を言い出す先輩。
そーいうことは聞かないでくださいよ…!
恥ずかしい…
「いい…です…」
でも、
先輩にキスされるのはイヤじゃない。
「合格…」
「え…」
どういうことか聞こうと思ったのに口を塞がれてしまった。
先輩の唇で…
「ん…」
首の後に手を当てて押さえながら押し付けてくる。