オレ様な先輩に恋をした!?

 「誘ってんのか?」

 違った意味でとられてしまう。


 「違いますっ」

 「わかってるって」

 
 あたしの反応みて楽しんでるんだ…!

 クスクス笑う先輩。

 あたしは何にも言えなくなってしまう。


 「先輩、キライです…」

 あたしは先輩に背を向けて座りなおした。

  
 恥ずかしくて、顔から
 
 火が出てしまいそうなくらい…

 あたしが顔に手を当てて丸まってる時、

 背中が急に温かくなった。

 
 「恥ずかしがるなって」


 耳に響く先輩の声に肩がピクッと動いた。

 
 後から抱きしめられてるあたしは

 身動きが取れなくなってる。


 「恥ずかしくないです…」

 「フ―ン」

 「なんですか…」

 「素直じゃないな」

 
 そういって「フッ」と耳に息をかける。

 「ゃあ…」

 
 変な声が出てしまった。
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