オレ様な先輩に恋をした!?

 あたしは急いで口を塞ぐ。

 

 「かわいいよ…」

 
 

 そんなあたしを見ながら先輩は

 追い討ちをかけるようにそんなことを言う。


 

 「かわいくなんてないです…」

 
 「そうやって言ってくるとこ、好きだよ」

 
 

 え…?

 それってどういう意味なんですか…?

 先輩、時々わかんないです…。


 
 「ありがとうございます…」

 「ん…」

 
 
 それでも、何かいわなきゃと思って

 一応 お礼…


 
 背中には先輩の厚い胸板が

 ぴったりろくっついていて…

 
 
 あたしは首に回ってる腕に

 遠慮がちに触れた。


 
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