オレ様な先輩に恋をした!?

 先輩の視線に吸い込まれそうになる。


 「好きだよ…」


 「え…」


 シンと静まり返った屋上に

 
 先輩の声が響く。


 今…


 好きって言った…?


 あたしの聞き間違いじゃないよね…


 「あ…っと…あの…」


 突然のことに声が出てこない…

 
 次第に視界がぼやけ始める。



 「あたし…あの…」


 
 『あたしも好きです』

 
 って言えればいいのに、


 喉になにか詰まったみたいに声がでなかった。


 涙だけがどんどん溢れてくる。


 先輩がそんなふうに思ってくれてるなんて

 思わなかったから…


 
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