オレ様な先輩に恋をした!?
誕生日にお泊まり
「ん、わかってる」
それを先輩は受け止めてくれて…
それがまた嬉しくて、
あたしはまた泣いてしまった。
「芽衣歌、顔上げて」
先輩の言葉にあたしはゆっくり
顔を上げる。
涙で滲んだ先輩があたしを見つめてくれていて…
数秒後にあたし達の唇は重なった。
いつもとは違って涙の味がしてちょっとしょっぱかった。
「ん…」
いつもより唇を押し付けてくる先輩。
それを受け止めるので精一杯のあたし。
誰もいない屋上にキスの音が響いて
妙に意識してしまう。
自然に出てしまう声が恥ずかしくて
声を押さえようとする。
「……っ」
「声、押さえんなって」
だんだんキスの位置が下がって、
鎖骨のところにくると
小さく痛んだ。