オレ様な先輩に恋をした!?
「ていうか、すみません…急に
会いたいとか言って…」
会いたかったとはいえ、
いきなり先輩を呼んじゃって…
シュンとするあたしの顔を除きこんでくる。
そして――
――チュッ…
突然あたしにキスをしてきた。
「先輩!?」
口元を押さえて先輩を見る。
すると、また
――チュッ
今度はおでこにキスをしてきた。
嬉しいんだけど…
恥ずかしいよ…
「オレは芽衣歌に呼ばれて嬉しかったけど?」
「……っ」
顔の熱が一気に上昇する。
先輩は、あたしをドキドキさせる天才だと思う。
罪だよ… その優しさ…
「先輩…」
「ん?」
「早く行きましょー…」
あたしは恥ずかしさを紛らわすために
先輩の服の裾を掴んで歩き始めた。