オレ様な先輩に恋をした!?


 中学の時、そんなことがあったなんて他の人は知らない。



 だから、余計に心配…。



 「で、用件は?」



 「ねぇ、彼氏できたの?」



 「は?」



 いきなり何?



 あたしは明らかに顔をしかめた。


 「出来たんでしょ?わかってるのよ?」



 顎に肘をつけてあたしのことを何でも知ってますって


 顔をして見てくる。



 「てゆーか…見ちゃったしね…」



 「は?なにを?」



 何のことを言ってるのか分からなかった。



 「わからない?」



 首を少し傾けて小ばかにしたみたいに鼻で笑った。



 「アンタ…先輩とキス…してたじゃない」


 「え…」


 
 その言葉で何を言ってるのかすぐにわかった。
< 60 / 293 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop