オレ様な先輩に恋をした!?

 見られてたんだ…



 恥ずかしさよりも、愛の時は


 不安が頭をよぎった。



 「あれ、彼氏でしょ?」



 「………」



 なんて言っていいか分からず黙ってしまう。


 でも、きっといってしまったら


 また、あの時みたいに…



 先輩が離れて行ってしまうんじゃないかって思って…




 「違うの?じゃあ、愛が狙っちゃおうかな?」



 「え?」



 俯いていた顔を上げた。



 「だって、彼氏じゃないんでしょ?」


 「ちが…」


 「じゃあ、何?セフレ?」



 「先輩はあたしの彼氏だよ」


 
 
 搾り出すような声しかでない自分が腹立つ…


 
 
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