君がいた奇跡
出会い
講義をすっぽかして忍び足で屋上への
階段を上がる。




重い扉を開けた先には抜けるような青い空と流れる白い雲が待っていた。


柔らかな風が吹き抜け、太陽の光が暖かい。



光を浴びて、私は伸びをする。



この昼寝にはぴったりな場所が好きでよく来る。







「ここ、よく来るの? 」




後ろを振り向くと、男子生徒が立っていた。
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