君がいた奇跡
涙がこぼれ、文字がいくらか滲む。

悲しくて、辛くて、怖くて、寂しくて。

翔の笑顔を見る度にあと何回、この
笑顔が見られるんだろうと思って
しまう。

「また明日」という度にあと何回
明日が来るんだろうと思って
しまう。

そんな事を思うと、胸が
しめつけられるんだ。

苦しくなるんだ。

涙がとめどなく流れる。

拭っても、拭っても止まらない。

やがて泣き疲れ、気づけば眠って
いた。
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