君がいた奇跡
「少し早いですが、ハルの
誕生日会をします! 」

翔が話し始めた。

まだ12月9日。

私の誕生日はまだまだだ。

「誕生日会? 」

きょとんとしている私に、
「ハルのために計画を立てて
おいたんだよ」

と結衣は言った。

9月に計画を立て始めたのだが、
準備をしたり、医師を説得する
事に時間がかかってしまったらしい。

「ハル、プレゼント」

翔は優しく言った。

手には赤い帽子。
< 125 / 172 >

この作品をシェア

pagetop