君がいた奇跡
ゆっくりと骨をつかむ。



崩れてしまわぬように。





静かな時間が流れていく。



喉の骨を収め、1番大きく残った頭の骨を収め、蓋は閉められた。



ハルはこんなに小さな壺の中にいる。


こんなに小さくなって、入っている。




信じられない気持ちでいっぱい
だった。


しかし、ハルにかける言葉はただ1つ。








『ありがとう』だった。
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