君がいた奇跡
翔へ

翔がこの手紙を読む頃、
私は天国へ旅立っていることでしょう。

伝えたい事はいっぱいあるんだけど、
私には時間がないんだ。


だから、この命が燃え尽きる前に
消えてしまう前にここに綴っておくね。




翔と初めて会ったのは、大学の屋上だったね。


あの時、翔の笑顔を見て、純粋な瞳を見て、この人が私の運命の人だって思ったんだ。



それから、翔と同じ時間を過ごすように
なって、いつしか好きになっていた。
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