君がいた奇跡
好き
次の日、私は普通に学校に行った。

ずっと泣いていたため、心も身体も
ズタズタで目も腫れていたけれど、
メイクでうまく隠して行った。

今日、行かなくてはもう行けないような
気がしたから。

「翔、おはよ」

今にも泣き出してしまいそうだから、
せめて明るさを装って挨拶をする。

「おはよ」

翔の笑顔。

今日はその笑顔をみると、心が痛い。
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