君がいた奇跡
「私もごめんね。
急に叫んじゃって。
このくらい、覚悟してたはずなのにな」

「冷静でいられる人の方が少ないよ」

後片付けを終えて、部屋に戻ると
ハルは泣いていた。

かける言葉が見つからなかった。

静観している事しか、できなかった。

翌日から、ハルは普通に戻った
けれど、表情に輝きはなかった。
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