君がいた奇跡
ああ、どうしてあんな事を言って
しまったのだろう。

どうして翔に当たってしまったの
だろう……

勢いでひどい言葉を投げつけた事を
後悔する。

私はこれから独り。

そう考えると、胸が苦しくなる。

その日の夜は、泣き疲れるまで泣いた。

でも、いくら泣いても眠れなかった。

私の頭の中は翔の事でいっぱい
だったから。
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