君がいた奇跡
「誰? 」


冗談半分で尋ねた。











「美沢春奈」



一瞬、耳を疑った。




「私?! 」



突然の出来事に戸惑った。


戸惑ったけれど、飛び上がりそうなくらい、嬉しかった。



「初めて見た時からずっとハルの事が好きだった。
俺と付き合ってください」



頬を赤く染め、恥ずかしげに言っている
ところが翔らしい。




「喜んで」



私は微笑んだ。



「でも、付き合うからには幸せにしてよね」


「もちろん」



初めてつかんだ初めての恋だった。
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