君がいた奇跡
呆然としていた。

「余命6ヶ月」

その言葉が脳裏に何度もこだました。

自分の事には思えなかった。

「なんで私?!
どうして、どうして私なの? 」

何度も言ったこの言葉。

どうして私を選んだの?

どうして……!

悲しみより怒りの方が強かった。

現実が受け入れられなかった。

私、もうすぐ死ぬんだな……

そう思ってしまった。
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