君がいた奇跡
鉛筆を投げ出し、枕に顔をうずめて
泣いた。

悔しくて、死が怖くて泣いた。

泣いて泣いて、泣き疲れて、知らぬ間に
眠っていた。


次の日から、私は自暴自棄に
なっていった。

笑わない、話さない、何もしない。

何か食べても、味がせず、すぐに
吐き出してしまう。

そんな毎日が続いた。
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