君がいた奇跡
「人はどんな人生を送っていても、
短命でも長寿でも、意味が
あって、生まれて来たんだよ。
だから、何の意味もない命なんてないと
思うな」

翔はとても優しい表情をしていた。

翔の言葉が心の奥まで染み込んだ。

「私にも意味があったんだ……」

「うん」

翔も頷いた。

私、間違っていたのかもしれない。

余命6ヶ月という事は紛れもない事実。

でも、その6ヶ月を大切に慈しむ
ように生きていく。

それが私のやるべき事だと思った。
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