僕の可愛いシロ [短編]
Ⅲ
今日の僕はいつになくご機嫌だ。だって今日は土曜日だから。
その上、母親は出張で明日まで帰ってこない。父親は滅多に家には帰って来ていなかったし、たまに顔を合わせたとしても「忙しい」というばかりで、それしか言葉しか知らないのではないのかと思ってしまう。もし仮に帰って来るとしても真夜中だろう。
つまり、この家には僕とシロの二人きりってわけだ。まさにそれは、僕にとってつかの間の楽園と呼ぶに相応しい空間。
ベットで昼過ぎまでシロの温かいぬくもりを感じていた。
幸せだ。このまま永遠に時が止まってしまえばいいのに――本気でそう思う。
しかし、そんな僕をシロは許してはくれないようだ。先程からしつこいくらいに纏わり付いてくる。普段、僕は学校でいないからシロも寂しいのだろう。
仕方ない……遊んでやるとするか。
その上、母親は出張で明日まで帰ってこない。父親は滅多に家には帰って来ていなかったし、たまに顔を合わせたとしても「忙しい」というばかりで、それしか言葉しか知らないのではないのかと思ってしまう。もし仮に帰って来るとしても真夜中だろう。
つまり、この家には僕とシロの二人きりってわけだ。まさにそれは、僕にとってつかの間の楽園と呼ぶに相応しい空間。
ベットで昼過ぎまでシロの温かいぬくもりを感じていた。
幸せだ。このまま永遠に時が止まってしまえばいいのに――本気でそう思う。
しかし、そんな僕をシロは許してはくれないようだ。先程からしつこいくらいに纏わり付いてくる。普段、僕は学校でいないからシロも寂しいのだろう。
仕方ない……遊んでやるとするか。