君のために俺がいる
保健室で、ベッドに寝ている理香を見ながら、何が原因かを探る。

「嶺夜君・・・助けて・・」

「理香!?」

意識はない。
ではなぜ?

それに、嶺夜君って。
今の理香は嶺夜さんって俺を呼ぶのに。

「まさか・・・」

記憶が、戻ろうとしているのか!?

あのとき、誘拐された夢を見てるのか!?

だとしたら。
なおさら。

俺はそばにいなくてはならない。
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