君のために俺がいる
「理香・・・理香」
「嶺夜く・・・ん」

気づくと嶺夜は理香の寝ているベッドに伏せて寝ていた。

日暮れのオレンジの光を浴びて、まるで一枚の絵画のように美しい。

そんな光景を見る一人の男。

「羨ましいけど、こんな光景見たら、意地悪なんかできないじゃん」

男・・・香夜は一筋の涙を流しながら、保健室をあとにした。
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