彼女によると、俺はキリンに食べられたらしいです。
つまるところは日常A
「暑っ……」
夏休みも間近。ジリジリと照りつける太陽がツラい季節。
夏服のセーラー服は夏服とはいえ暑くて。早くバスに乗り込みたいところだ。
「ふあーあ」
「梨々。手くらいあてたらどうなの」
「おはよー繭ちゃん」
「聞いてないわね」
そりゃあね、眠くもなるんですよ。昨日借りてたDVD見忘れててまとめて見てたんだから、徹夜で。
「バスん中で寝なよ?梨々」
「もちー」
あたしは橘 梨々。橘なのか梨なのか、とりあえず果物な名前をした至って普通の17歳なりたて。
隣は親友の繭ちゃんです。口調からわかるように、しっかりしてます。