彼女によると、俺はキリンに食べられたらしいです。
この思いが俺をつきまとうことになった。
明るい俺をみんなは愛してくれてる。少なくとも、俺はそう思ってる。だから、だから。
「耀、よっす」
「……おす!」
表向きは底抜けに明るく振る舞って、裏の自分を出さないようにしてた。
俺は間違ってない、そう思ってて。
「き、キリンに食べられ…い、生きてるううう!!」
………そう思っていたんだ。
この子に出会ってから、変わってしまったのかもしれないけれど。
*
初対面で一発目に「うわああ」と叫ばれたのは生まれて初めてだった。