ラブトラップ
友達は私より頭一個分ぐらい小さい。
なんせ私たちは、学年で一番小さい女子と一番大きい女子だから。
「なっちゃん、同じクラスだね!」
「うん。よろしくね」
私たちはへらっと笑う。
彼女の名前は
“相澤 桃”
桃は去年この学級に転入してきた。
桃曰わく、私の存在は…初めて会った自分より出席番号が早い人。らしい。
前の学校ではずっと出席番号一番だったから、珍しい!らしい。
そんなこともあり、私は桃に懐かれた。