未来へのボール*SPRING*

でも。

これ以上動いたら、止まらない。

ブレーキを、かけなきゃ。


ブレーキを。ブレーキを。


「なんだ、

お前のバスケに対する気持ちって

そんなもんだったのか。」


《ダンッ!!》

瞬間、あたしはブレーキを手放した。


いつの間にか、

ボールをゴールに入れていた。


ああ。この感じだ。

どうしよう。思い出してしまった。




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