未来へのボール*SPRING*

「あ、あの…。」

帰りたいです。


「で?

今日は何か用があったんでしょ?」

シノ先輩はあたしに

ニッコリと微笑んで言った。


「え…あ、はい。」


「どうしたの?」

いやいや。


普通に考えたら分かるっしょ。

チラシ入れたのあんたらなんだから。


この際、はっきりと言っておこう。


「あたしの下駄箱に

チラシ入れるの止めてください。」

よし。言えた。





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