未来へのボール*SPRING*
何故に。
別に関係ないじゃない。
あたしのバスケなんか。
「それは困ります。
今すぐ止めてください。」
ホントに止めてほしい。
あんまり楽しそうだと、
揺らいでしまう。振り向いてしまう。
前起こしたあんな事が、
また繰り返されてしまう。
「お願いですから…
止めてください…。」
もうあんな事は起こってほしくない。
「んー…。そこまで言うならさ。
俺と1回勝負して勝てたらいいよ。」
そう言ったのは、
透き通る、テノールの声。
生徒会長だった。