未来へのボール*SPRING*

Ⅶ 天賦の才能


〔side朔杜〕

俺は目の前にいる彼女を警戒しながら

ゆっくりと向こう側のゴールに向かって

音を立ててドリブルをする。


ゆっくり

ゆっくり

歩いて。


《ダンッ!》

一気に走る。


だが、すぐに彼女に

道を塞がれる。


おいおい。マジかよ。

さっきまでそこに居ただろ。

どんだけ反射神経良いワケ?





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