未来へのボール*SPRING*
現在、午後4時くらい。
気温はまぁまぁ…
半袖なら別に暑くないかな。
あたしは1番近いコンビニに向かう。
「うわっ!!また負けたぁ!
ヒロ、上手すぎんだよっ!!」
突然横から聞こえた声に、
思わず脚を止める。
ふと横を見ると、
小さな広場で遊んでいる
2人の男の子が目に入る。
「もう1回っ!」
「お前も諦めワリーなぁ。」
《ダンッダンッ》
一瞬。目が、離せなくなった。
2人で1つのボールを追いかけて。
ゴールに向かって全力で走って。
ふと、
自分にもあんな時期があったなぁと
柄にもなく考えた。