デレデレ彼氏とツンデレ彼女
「はーい」


えっと。ハンカチと財布にティッシュとiPodとお菓子と定期にPASMO。


こんくらいかな?


あたしの家から学校まで


電車で5分バスで15分
歩いて30分の距離にある。


普段はPASMOを使ってるけど学校行く時はお金がもったいないから定期にしている。


「宏太―!用意できたよ」


「じゃあ行こっか!」


宏太の希望で歩く時は
必ず手をつなぐ。


「今日は電車で行こう」


毎朝あたしが決める。


これも日課。


そうすると宏太は必ず


優しい笑顔で分かったと言う。


あたしはきっと宏太の


優しくて温かいこの笑顔を好きになった。


まぁ宏太ほど溺愛は
できないけど…(笑)


「あっ!そうだ。土日空いてる?」


「空いてるけど…何?」


「んーとね。あれ?どこだ?この辺に…」


ぶつぶつ言いながら


鞄をごそごそあさる宏太。

何が出て来るんだよ。


変なもん出されたら


ひっぱたたこう。


この前なんかコンドーム出しやがって。
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